タングレス・インサートに関するQ&A
タングレスインサートに関する、いくつかのよくあるご質問内容についてご説明いたします。
タングレス・インサートとは何ですか?- アルミ、樹脂など、強度の低い材料に設けた雌ねじ補強を目的とし、
18-8ステンレス鋼線 (SUS304)をコイル状に巻き、しかも、タング無しで
挿入ができるのがタングレス・インサートです。
- タングレス・インサートは一般的なタング付きワイヤーインサート(スプリュー、e-サートなど)と同じく
- アルミや樹脂など軟質材料に設けた雌ねじの補強・・・部材の軽量化
- 自動車用エンジン、チェーンソーなどへの利用・・・振動対策
- 雌ねじが破損した箇所へ同サイズの雌ねじを形成・・・修理、補修などにも最適
- 主な特徴としては
- 専用工具の使用により、タング無しで挿入、抜き取りが可能。
- 抜き取る際にも、雌ねじにも本品にもダメージを与えません。
- タングを折り取ったり、折ったタングを探したり、また、ゲージ確認する必要もありません。
- 専用電動工具 KFS-12 をお使いいただければ、ボタンひとつで挿入、抜き取りが可能です。
- 特別な技術は要りません。
トルク調整を行ってから母材に対して工具を垂直にセットし、レバーを押せば簡単に挿入できます。
また、挿入後、工具をインサートから抜き出す時も電動工具に反転機能がついているのでレバーを押したままで工具だけ抜けます。
難しい操作を行う必要はありません。
また、デモがございますので、ご希望の際はご連絡ください。
- 大丈夫です。
下穴の中でピッチ飛びを起こしたまま製品が完全に挿入されることはありません。
ピッチ飛びを起こしたまま挿入を続けるとマンドルの山にインサートが乗り上がるため、挿入がきつくなり、挿入に必要なトルク以上に負荷が掛
かると、自動反転し挿入ミスを防ぎます。
- 表記方法として、1D・1.5D・2Dがありますが、それは、ねじの呼び径に対して、1倍・1.5倍・2倍ということを表しています。
その長さ(深さ)は、板厚に対して、当てはまると言うことです。
2TNM-M10-1.5x1.5Dですと、呼び径は、M10ですので、10×1.5=15mmとなり、 板厚が15mmのものに適合する、ということになります。
- タングレス・インサートを挿入する前に表面処理は終わらせてください。
更に、タングレス・インサート用オーバーサイズタップを使用し表面処理分に対応してください。
- はい、挿入工具は、呼び径毎にご用意ください。
- ハンドタップ
- オーバーサイズハンドタップ
- スパイラルタップ
- オーバーサイズスパイラルタップ があります。
- 従来金属インサートをご使用の方は従来通りのインサートタップを使用することができます。
- 初めてタングレス・インサートをご使用になる方は、
こちらをご参照ください。 【下穴の準備と面取り寸法表】
- ドリルで下穴を開ける
- タングレス・インサート用タップで雌ねじをたてる。
- 過大な面取りは挿入ミスを起こします。糸面取りを行ってください。
- 面取り方法の詳細については、 こちらをご参照ください。 【下穴の準備と面取り寸法表】
上記以外にも、お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。 お問合せ(資料請求)のページ