圧縮バネについて (各ページのご案内)


圧縮方向に力を加えると戻ろうとする方向に反発するバネを総称します。
コイル状のものを圧縮コイルバネといいます。
初期状態で、コイルの間隔はあいています。
圧縮方向に力を加えてゆき、コイル間隔が密着するまでが全ストロークになります。
通常は、密着状態まで使用することはありませんが、取付状況・ご利用環境等に合わせて測定値を
表記しておりますので、外観的な要素および、力学的な要素を検討しながら、最適なバネをお探し
ください。
圧縮コイルバネは、自動車のサスペンションやベッドのコイルスプリングなどに利用されています。
仕様図・規格概要

規格の概要
C 規格 | 全230種 (社)日本バネ工業会制定の規格を基に、独自の管理項目(基準荷重)を 追加し配列した規格です。 |
P 規格 | 全212種 |
DC 規格 | 全475種 欧州において普及しているドイツの規格(DIN2098)圧縮バネを参考に、 独自の管理項目(基準荷重)を追加し、配列した規格です。 |
規格およびバネ仕様
材質
規格のシリーズや、サイズによって使用材料が異なります。
シリーズ名称 | 線 径 | 鋼 種 |
---|---|---|
C規格 | 全サイズ | SUS304WPB バネ用ステンレス鋼線 |
DC規格 | φ0.5mm未満 | SUS304WPB バネ用ステンレス鋼線 |
φ0.5~5.0mm未満 | SWP-B(ピアノ線) | |
φ5.0mm以上 | SWP-B(ピアノ線) もしくはSWO-B(オイルテンバー線) | |
P規格 | φ5.0mm未満 | SWP-B(ピアノ線) |
φ5.0mm以上 | SWP-B(ピアノ線) もしくはSWO-B(オイルテンバー線) |
バネ特性及び寸法の許容差
バネ特性
許容時と基準時の二点間で荷重管理することにより、精度の高い品質管理を行っています。
項 目 | 許容差 |
※1 縦横比の大きい=ロングストロークな一部のバネについては、 基準荷重のみの管理になります。 |
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基準荷重 | ±10% | |
許容荷重 | ±10% ※1 |
許容荷重について | 許容荷重を超えてのご使用はおやめください。 許容荷重は、その時の応力が JIS B 2704に定められた圧縮バネ許容ねじり応力の80%に なるよう設定しています。 |
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基準荷重について | 独自に定めた値で許容荷重のおよそ60%を基準荷重としています。 選定の目安としてご活用ください。 |
自由高さ
荷重重視により、参考値です。
コイル外径
コイル径は外径基準で管理しています。許容差はJIS2 級にもとづいています。
等 級 | 2 級 | ※2 D/d= バネ指数 コイル平均径と線径の比です。 ※3 最小値について、上図左の%で算出された 値が右の最小値を下回る場合は、最小値が 優先されます。 |
|
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D/d ※2 | 4 以上 8 以下 | ±1.5% 最小±0.2mm ※3 | |
8 を超え 15 以下 | ±2.0% 最小±0.2mm | ||
15 を超え 22 以下 | ±3.0% 最小±0.5mm |
総巻数
荷重重視により、参考値です。
巻方向
右巻き
端末形状
クローズエンド
研削処理の有無については、以下の通りです。規格や線径サイズによって異なります。
シリーズ名称 | 研削の有無 | ▼クローズドエンド 研削無し |
▼クローズドエンド 研削有り |
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C規格 | 線径φ 0.8mm 未満、研削無し ※4 |
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線径φ 0.8mm 以上、研削有り | |||
DC規格 | 線径φ 0.5mm 未満、研削無し | ||
線径φ 0.5mm 以上、研削有り | |||
P規格 | 全点研削有り | ※4 製品番号C228 のみ、線径φ0.7mmですが研削有りです。 |
※製造ロットにより外観色・光沢に若干差を生じる場合がございますが、バネ特性に影響はございません。
※仕様は予告無く変更する場合がございます。